何を基準に選べばいいの?プロが教える「UVケア」の必要性と選び方
メイクセラピストの荻野愛子です。
空から降り注ぐ紫外線が気になる季節になりましたね。
日用品のお買い物、そしてベランダで洗濯物を干すときも、紫外線には注意が必要です!
今日は、たくさんあって「何を基準に選べばいいの??」と迷いがちなUVケア製品の必要性、及び選ぶポイントをご紹介します。
紫外線の働きとUVケア製品の関係
1.紫外線の種類を知ろう
あらゆる肌悩みを引き起こす「紫外線」には、主に「UV-A」と「UV-B」の2種類があります。
上記のイラストのように、UV-A波は波長が長く、真皮の弾力変性を起こします。
そしてなんと、窓ガラスの透過率が85%と言われています。
それに対し、UV-B波はエネルギーが強く、肌色の変化(メラニンの生成)を起こします。
これら2種類の紫外線が肌に与える影響は
しわ・たるみ・毛穴の開き・しみ・そばかす・くすみ・乾燥…など、多岐にわたります。
『年齢』よりも『紫外線』が肌悩みの原因になるほどです。
曇りの日はもちろん、ガラスを通ることを考えると、室内にいる日でも、気をつけるようにしましょう。
2.UVケア製品の「SPF」「PA」って何?
この2つの紫外線をカットする目安が「SPF」と「PA」です。
SPFは『UV-B』の防止効果を
PAは『UV-A』の防止効果を
それぞれ数値や「+」レベルで表します。
『SPF1』は、紫外線が当たりだしてから日焼けするまでの時間(平均で約20分)を、約何倍遅らせられるかを表しています。
例えば、日焼けまで20分かかるAさんが、「SPF30」のUVケアアイテムをつけたとしたら・・・
20分×30倍=600分(=10時間)、日焼けするまでの時間を遅らせられる、といえます。
このSPFは、最大で『50+』。
そしてUV-Aを防ぐPAは「PA++++」が最大値です。
SPFもPAも、値が高ければ高いほど、UVカット効果が高くなりますが、日常の紫外線であれば日中9時~17時まで10時間ほどカットできる「SPF30」のUVでも十分ケアできる、ということになります。
実際の効果は!?UVケア実験レポート☀
とはいえ、紫外線は見えないもの。
SPFやPAの効果や数値の意味はわかっても、実際はどうなんだろう…と思う方もきっと多いはず。
そこで、紫外線がどのように肌に当たっているか、紫外線を感知すると紫に反応する特殊なシートを使った実験の結果をご紹介しますね。
左は、紫外線カット効果のない乳液。
右は「SPF50+」、「PA++++」の日焼け止め美容液です。
両方の液体を広げた状態で、紫外線ライトを当ててみます。
ライトを当てたあとで、両方をふき取ると…
UVケア効果のある、右側の日焼け止め美容液を塗った箇所だけが、紫外線を浴びても、色が変わらず残っていました。
私が開催しているメイクセミナーでこの実験をすると、皆さんとっても驚かれます。
これが肌の上でも起こっていると思うと…紫外線の影響が怖くなりますよね
UVケアは、本当に侮れないもの。
これからの季節は特に、その日の過ごし方に合わせた効果が期待できるUVケアアイテムを「SPF」「PA」の値に気をつけて選び、しっかり行うようにしましょう。
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朝のおすすめは「日焼け止め美容液」
朝の紫外線対策におすすめしたいのは、UVケアを肌ケアが同時にできる『日焼け止め美容液』です。
紫外線対策と美肌効果の両方を塗布できる優れもので、忙しい朝にぴったり。
UVをカットしながら、美容効果を浸透させることで、より確実に美白肌へと導いてくれます。
美容液とUVケアをつけると場合によってはべたついたりしてしまうこともあるのですが、美容液効果のあるUVケアを使えば、時短で潤いを与えつつ、べたつきを防げます。
保湿効果の高いUVケア美容液を使うことで、その後つけるファンデーションもフィットしやすく、崩れにくい。
きれいな仕上がりが長時間キープできますよ。
平日用のSPF値の低いもの、アウトドア用にSPF値の高いものなど、いくつか揃えておくのがおすすめです。
まとめ
普段は目に見えない紫外線。
しかし、肌に与える影響は絶大です。
私はこれまで4万人を超える方々のお肌を見てきましたが、紫外線を浴びる機会の多い方のお肌は、一目で分かるようになりました…。
肌色だけではなく、弾力や肌のキメ細かさまで変化させてしまう紫外線。
これからのシーズンは毎日のUVケア対策を徹底して、美しく若々しいお肌を保っていきましょう!
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